映画賞

きるものがたり 山本きもの工房

山本秀司(和裁士 和服の仕立て師)が主宰する着物工房や和裁教室の物語です
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結城紬「仕立てによる裾廻しの工夫」

 
作品名水玉八掛けの結城紬

制作者Y.M さん





生徒コメント
無地なので、絶対に裏の八掛は柄ものにしたいと思いました。
教室で用意していただいたものから、同色系の水玉柄を選んだのですが、
この水玉が地の目にそって並んでいない為、
裏の見える袖口や裾で水玉が出たり出なかったりでキレイに見えない。
でも最初から毛ぬきあわせにすればいいとのお話があったので、
その通り裾は表に見えないように、
袖はほんの少しだけ見えるように仕上げました。
先生方の適切なご指導でキレイにできたと思います。


ちょっとコメント
柄の入った八掛けは通常はワンポイントで、左身頃のオクミの裏にいれるのか
柄が続くように身頃までのびているのが普通です。
今回は水玉を使っているのですが、こういうはっきりとした小紋の場合には毛抜き合わせ仕立てにするのがとてもお洒落です。
真っ赤な裾廻しを付けるときもこの手法は素敵に見栄えして、山本はよく施します
一見して分らないが、動きの中のチラリズムでその個性が躍動し、その人とその着物の存在感を何倍にも押し上げます。

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小花の浮き織り帯/帯芯について

 
作品名
制作者M.K さん






生徒コメント
見当たりません。生徒さんが仕上げたせっかくの完成品、写真だけ載せますね

ちょっとコメント
小花の浮き織りで市松柄を織り出しているモダンでありながら格調も高い
袋帯です。

最近の山本での加工で評判をいただいているのは、帯芯に絹芯を使う事です。
絹芯は各社出始め、作り始めの時はいろいろ言われていましたが、
様々な山本が考える諸々問題点をクリヤーしてくれる優れものです。
(例えば、のりの問題、整理加工し過ぎの問題点など)
とにかく軽いのは一番の魅力です。
絹芯を使いたいと申し出があったときは、プラス¥2000だけ頂いています。
                          帯その他仕立て代
帯芯についてはこちらもご覧下さい


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活け花柄の浴衣

 
作品名浴衣
制作者あゆ.I さん







生徒コメント
見当たりません。写真だけ。せっかくの完成品なので載せますね

ちょっとコメント
「可愛いい!」に、モダンかつ渋みを効かせたデザイン意匠の浴衣です。
山本にありました物です
こういう大柄の柄配置は全体のバランスを取るのが大変です
縫い目で隣り合わせる柄配置をすべて計算します。

コツは柄に目を奪われるのではなくて、
縫い目で隣り合わせる
配置によって出来る無地の部分(空間)の
間の取り方に神経を集中させます。
ミリ単位で調節するんですよ。
オクミと前身頃によって、ここだけ大きく花が生けられてますね。

この様な柄配置に目を配れるようになると誂えて仕立てる(センスいろいろ)ですが、既製品の浴衣との歴然たる
差が解るようになります。
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コートの防寒仕様の仕立て

山本のコートの仕立てには防寒仕様というのがあります。
表地と裏地との間に「エアコン」と呼ばれている(防寒着を作る業界で通用)
薄くて軽いハイテク素材を入れ込んであります。
これには、寒気を外に逃がし暖気は中に閉じ込めるという性能があり、
主に高所登山用の暖かさと軽さの両立を求められる、高性能ウェアーなどに使われています。
和装コートは絹が主ですから、日本一レベルの軽さと暖かさを兼ね備えたコートの仕立てであるということは、言うまでもありません。

写真は「胡蝶の夢」より拝借 すいれんさんの声。。。。。ありがたいことです


首元のループが表地で作ってあります。普通は裏地で作りますが、何故でしょう
こんなのも山本のこだわりです


裏のシルクは先染めの織りの物で本来表に使うもの、裏に使うと言いましたら店中「なんと贅沢な」と目を白黒させていました(笑)
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山本の道具〜より良い作業の為に

手元で作業される方には使えます
ブログを見ていて、同じ和裁をされている方なら
他にはない使用なのでお気付きかも知れませんが
講習会の風景や生徒作品の写真の中で、下に敷いてある作業台が
濃いグレー系に染められた布が張られているのに気が付かれましたでしょうか
これには理由がありまして


おしゃれとか、品物の見栄えを良くするとかの理由ではありませんで
私の作業などから自然と生まれた
手元をよく見えやすくする為の手法(道具)なのです

薄暮になると手元が見え難いとか、黒いモノは昼間からも見えないなど
あるでしょう〜笑 歳とともに!
見えないからと言って下に白い物を置いたり、その上に照明を強く手元に持ってこようとするのは返って逆効果!なのです
それによって出来る白黒コントラストに目の調整機能がついていけず、
見え難く目自体や精神的な疲労もたまってしまいます。

見え難い(黒)には見え易くするための(黒)なのです。やって見てください

でっバランスを取って、濃いめのグレーにしてある訳です

注意しなくては行けない点もあります。
検品、検反(特に透けるもの)などには、黒系だと見落とす難もありますので
(逆に発見しやすい難もありますが)
白い敷き物と両方でやられると、スペシャルに精度が向上するでしょう。


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有松絞り居敷比翼仕立て

居敷き比翼とは山本きもの工房の造語です。













これだけの縦の絞りの縞柄を着こなせる人はなかなか現れないだろうな
と思っていたのですが、
背の高いカッコ良い女性が、お創りになって下さいました。

そんな先入観がありましたので
数種類の絞りを何度と合わせて見ましても
やっぱりこれが一番しっくりきたのです。。さすが!

胸元は濃いブルーの暈し、膝もとには白い絞りのアクセントが欲しいとの
ご要望どーり、叶える事が出来ました。簡単ではないのですよ。

綿地の変わり織地紋に染めてありまして、更に着心地良く滑らすために
淡い浅葱色に染めた麻地を居敷き比翼にして、取り付けてあります。
この染めた麻の居敷き当ては、生地、染め代込みで¥10000です。
浴衣とは思えないグレードアップです
いかがですか
仕立て依頼のとき、お申し出ください。
 
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裾切れ対応仕立て、単衣と袷と長襦袢

着物の裾という所は、頻繁に着る方ならお分かりだろうと思いますが
非常に傷むところです

 とくに蹴っ飛ばして歩くような、裾さばきだと一コロの生地もあり、
 泣いておられる方も多いと思います。すり足風に足を進めましょう。笑
 そう!生地選びが、肝心なのです。(駒地にはご注意を) が、更に

裾切れ対応仕立て”というのが山本にはあります。

 特に切れやすい単衣には、お勧めです。
 良く着用すると思われるお客様には、言われなくとも施していますのが下の

  
(これは和裁教室生の作品です。チョイ太めです)

写真は単衣ですが、
裾の返しの部分をテープ状にした共布で作ってあります
裾切れが起こるのは仕方がないので、
その為の後の対応が出来る様にしてあるわけです。

擦れは内側から起こります!
 そうなったら、テープ状の生地の上下を入れ替えます
 また擦れたところで、テープの交換です。
 少々の生地があれば出来ますので、想定できる方は残布をとっておきましょう。
 なんども再生が利くわけですね

 もし表地まで逝ってしまってても、表の縫込みは1分(3ミリ)ほどなので
 これを切り落として裾作りしてしまえばよいのです。
 このぐらいでしたら着用には問題ありません

 従来の技法5分(2センチ)の三つ折りだと、2センチ以上は短くなりますので、
 褄下寸法からみた割合を考えても、
 内揚げから直す身丈直しが必要になります。あればよいのですが!

男性の方が、対丈で身丈いっぱいに仕立てられた大切な着物の裾が数回の着用で切れてしまったとご相談に見えたので、この技法を紹介した事がありました。
いつかここでも伝えようと思っていたので…、 やっと今になりました。

どうぞ、専門職の方ご参考に、また仕立のご依頼に際してご指定くださいませ。  

袷用です。解りやすい暈しの裾にて





長襦袢の仕様

山本の長襦袢で裾を作るときは、別裾仕立てにしています。
これは裾で表が繋がって裏に回って裾返し分があるのではなくて、分かれています
なので、裾ふきが擦れ切れようとも裾返し分のみを下ろして直せます。

肝心は立て衿です。。
角が擦り切れ穴が明きやすいのです。これだけでも直すとなると
立て衿から上衿までも取って大きく直すしかありません。

山本の対応仕立てでは、立て衿にも裾ふきが作ってありますので
ここだけを回して下げて直せる訳です





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ご質問にお答えして

前に載せた「しじら織単衣」の裏に付いてる物なんですか?
と言うご質問がありましたので説明を。

山本では、綿の物に良く付けます。居敷き当てが左の端まできています
理由”┐出やすいので出ないようにする為
理由¬覆諒は摩擦抵抗が大きく裾さばきがしにくい場合があり滑りよくするため
理由もちろん背縫いなど守るため

ただ素材が肝心です。
…無だがよいこと
▲好戰蠅よいこと
6度がある事

で、これは経て綿、緯は極細麻の綾織の素材です。上記をクリアしてます。
とうぜん裏と表がありますので間違わないようにしなければなりませんです
4500円で、付けさせて頂いてます。
以外と安価なしじら織でしたので、白のまま付けましたが好みの色を染められます。
プラス4000円となります。(平成21年度の価格より)

比翼の様に見せて付けることもあります。オリジナルでカッコいいですよ
造語=着快ち”は格段に上がります。

ご検討下さいませ


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衿糸 山本仕様










女性長着の衿を折って止めておくのに
スナップか衿糸をつけるのですが、
山本では、衿糸をこのように付けています

   一般的に付いている衿糸は何度となく手に引っ掛かり、
   そのたびに広げて長さを調節してめんどくさい事ありますでしょう

   スナップは、緑青(ろくしょう)の錆びシミを付けることもあり、
   畳んで置いても、アタリ(跡)が強く出て生地を傷めがちです
   何よりも金属を付けたくなかったので・・・。

想いの糸を創りました

   真綿糸を福木(沖縄の幸福を招くと言われている染)で薄く染めて
   数本分を特別に撚り合わせてもらいました

   引いた糸も動いたり戻ったりする事がなく (真綿のため)
   単純で扱いやすく (手で引っ掛けにくく)
   使い込むほどにふっくらとしてきます。
    
狙い通りの使い心地になりました。。。


  どのお着物にも、お持ち込み下さればお取り換えいたします。

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銘仙長着(グレー地・猫柄)

作品名銘仙長着(グレー地・猫柄)
制作者M.K さん










生徒コメント
とにかく大変でした!!

初の袷の着物。裏地はフワフワと柔らかく、縫い目もチリチリと・・・
最大の難関は、表と裏のとじ。何度お直しをしたことか。
途中かなり挫折ぎみでしたが、
先生のご指導のもと縫い上げることができました。

ネコバカな私のお気に入りの猫柄。
縫うのが大変だったことと、お気に入り柄ということで、
こちらも今後長く愛着のもてる一着になりそうです。

ちょっとコメント
ワタクシもとにかく大変でした!!全体のバランスを取るのに!
頭の中がアドレナリンでいっぱいになります。
私の中でも達成感がある、思い出に残る柄合せの作品になりました。

そんなのが、縫われて嫁いで行ってしまうのは
なんかチョットさびしい気も…
出戻るように、着たとこ見せてくださいね
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