映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本宗司(袈裟、茶入袋、着物帯の仕立て師)が主宰する教室の物語。やまもと工藝の徒然
やまもとセレクトの、芭蕉布、宮古上布、久米島紬、琉球由来の生地が常時30本展示中
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金彩更紗を施した八掛け

染織家仁平幸春氏による訪問着は、もともと茶系の地色でしたが、大人の雰囲気にしたいというお客様のご要望に合わせて、柄の部分はそのままに地色だけ落ち着いた墨色に染め変えました。

表地の色に合わせて八掛も染め、さらに仁平氏にオクミの裏側に手描きによる金彩の更紗模様を入れていただきました。

色だけではななく、ちらりと見える八掛けの更紗模様は大人だからこそのお洒落です。



  


 


金彩入れ:31,500円〜 

※場所や大きさ等によって異なりますのでご希望の方はお問合せください。


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銀彩をちりばめた八掛け

紬地の訪問着(作/仁平幸春)を、パーティーでドレスアップしてお召しになりたいとのご希望をいただき、暈しの八掛に銀彩を施すことをご提案しました。

大中小とサイズも、色のニュアンスも異なる銀彩を暈かしの上にちりばめました。

立食形式のパーティでは、歩くたびに裾の銀彩がキラキラと控えめに輝き、パーティにぴったりの華やかさをプラスしてくれる仕上がりとなりました。



  

 

銀彩/金彩入れ(ハ掛代込み)31,500円〜 

 使用量により異なりますのでご希望の方はお問合せください。




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洗える絹の夏きもの ブルー系絣

前々回にご紹介した「洗える絹の夏きもの」の素材違いになります。 
エメラルドグリーンから藍色へ変わり、ココア色からベージュへ変化していく絣糸で織られています。
順番が規則正しく染められた糸を緯糸に使うと、きつい横段の縞模様が現れてしまいます。(一種のハレーションを起こすのですね)なので、それが出ないようランダムに模様が出るように工夫し、いい模様の景色を作り出すことができました。







 

「洗えるスーツや、絹の着物を見たことがある。
それらには強力な撥水加工が施され、違和感をおぼえた。
山本が創ったのは、洗ったときの綿や麻と同じように柔らかく変化をしていく。
しかしながら、確かに洗える正絹の夏のきものなのです。
このシリーズは山本きもの工房の誂え仕立て込みで、12万円〜となります。」


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立体の織/帯 シルバーロゼ

「シルバーロゼ」と名付けた、山本きもの工房で称賛している立体織の袋帯です。
画像ではうまく表現できませんが、白でもない赤でもない薄いピンクのコード糸が、素晴らしいバランスを醸し出しています。







 

刺繍や後付けではなく、織りの中で表現していきます。
極繊細な経糸の中に。一点一点表具されたようにたたずむ箔糸。

心よきもの展で、新作がご覧いただけるかもしれません。




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洗える絹の夏きもの サマーツイード京紫

 洗えるスーツや、絹の着物を見たことがある。
それらには強力な撥水加工が施され、違和感をおぼえた。
山本が創ったのは、洗ったときの綿や麻と同じように柔らかく変化をしていく。
しかしながら、確かに洗える正絹の夏のきものなのです。

ツイードと言うと保温力のある冬の布ですが、
そのイメージをそのままに、夏に装う可愛い素材感として作ってみました。









このシリーズは山本きもの工房の誂え仕立て込みで、12万円〜となります。


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ゆうな染め久米島紬

ゆうな染めの久米島紬です。縁あって島から山本に来たものをお納めしました。
限られた生地の中ですべての柄の段を合わせるのは非常に高度な技術で(参照)
何とか合わせるのが山本の好みなのですが、
今回はあえて、脇の段は半段ずらしてあります。

久米島のグレーの染めは、ゆうなの木を燃やしてできた灰で染めます。
よくグレーの色を銀色と称する事がありますが、私の中でこれは、
グレーでも灰で染めた色物にしか当てはまらないなと認識しています。








水に晒しき「ゆうな」の灰、まさに美しき銀の世界であります。

この久米島紬は、僕の手元から嫁いでいってしまいましたが、次の出逢いを
考えてワクワクするとしましょう。また来なさい!久米島紬と願いを込めて。
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色染め足し、裾切れ対応仕立て

若い頃のピンクの長襦袢はもう着れない!とのご相談を受けて
上からいいグレーを染め足し、品の良い薄い灰桜色に染め上がりました。

これなら頻繁に着れそうと言うことで、裾がすり切れても対応出来る
山本流の仕様に仕立てあげました。(裾切れ対応仕立て)
 
山本の長襦袢で裾を作るときは、別裾仕立てにしています。
これは裾で表が繋がって裏に回って裾返し分があるのではなくて、分かれています
なので、裾ふきが擦れ切れようとも裾返し分のみを下ろして直せます。

肝心は立て衿です。。
角が擦り切れ穴が明きやすいのです。これだけでも直すとなると
立て衿から上衿までも取って大きく直すしかありません。

山本の対応仕立てでは、立て衿にも裾ふきが作ってありますので
ここだけを回して下げて直せる訳です




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袖付けの「ひ打ち仕立て」

こういうのがあるんですよ、珍しいので記録的ご紹介です

袖付けの「ひ打ち仕立て」
男物などの袖付けに取り付ける強度強化と動き易くするための、仕様です

動きやすくするために男の袖付けを長めにするという思考は間違いです。
考え違いしやすい勘所、山本からの提言です。
和裁士の方もご注意ください、逆に短くする。即ち人形を長くするわけです。

この地は羽二重です。この生地は縫い扱うのがとても難しいのです
特に最近の羽二重のは、・・・良生地には逢ってないですね。残念
やたら苦労しました。
これは単衣でありますが、ひ打ちは単衣の方が難しいのです。

活動的な人には向くアイテムです、ご活用ください。







山本デザイン半天 これに入れると飛躍的に着やすくなります



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ありがたく

 つい先日、「すいれん」さんというお客様に(もちろん本名ではありません)黒留袖、袋帯、長襦袢のお仕事を納品させていただきました。
「すいれん」さんはブログをやっておられて、その中で恐縮してしまうほど喜んでいただいていて、大変ありがたい事です。
形作りの者としてこれ以上の喜びはありません。

自信満々あった訳ではありませんが(笑、ブログ読んでいただけると分ります)
いちおう説明しないと!他の処とは違うので間違いだと思われては大変!っと
力が入っていたかも知れませんね。

うれしく思い、ここで紹介させていただきます。ブログ「胡蝶の夢」、このページも

 画像は「すいれん」さんブログより、

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金彩入れ地紋起こし

この八寸帯はお母様から、残していただいたモノだそうで
どうにも地味だけど法事用でもなさそう!何とかならないかと相談を受け、
あえて刺繍ではなく地紋起こしの金彩を入れましょうと提案しました。


渋くて優しいタッチにしたいと、フォリアの仁平さんに相談したところ
それならばと素晴らしい職人の平林さんをご紹介していただきまして・・・
その想いを伝え
そしてこうなりました。




ス・ゴ・イ 

中心の花紋は24金箔の二重張りなのだそうです。一瞬派手?と思いきや
見れば見るほど、その渋く自然と時を超えて来たかのような金彩にため息です
加工料はこれで4〜万円です。量や情況によって変わりますのでご相談ください
仕立て上がりの着物にも、金彩だけでなく柄を書き込む事も出来るそうです。
ちょっとしたワンポイントの柄入れもOK!
手持ちの着物にいかがですか?

いや〜凄い仕事(凄い方)です。。                
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