映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本宗司(袈裟、茶入袋、着物帯の仕立て師)が主宰する教室の物語。やまもと工藝の徒然
やまもとセレクトの、芭蕉布、宮古上布、久米島紬、琉球由来の生地が常時30本展示中
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名古屋帯、そしてリバーシブル帯を1本の帯から

作品名

名古屋帯、そしてリバーシブル帯を1本の帯から

制作者 平野 咲子 さん

 

  

  

 

 

受講生徒コメント

リサイクル店で見つけ、雰囲気に一目惚れしたリバーシブルの袋帯。ハギが入った長尺だったのですが、先生に相談して元の長さに戻せば良いかな…と簡単に考えて購入。教室に持参して見てもらいました。すると、先生から思いもよらないアイデアをいただき、名古屋帯と袋帯の2本、それも袋帯に至ってはリバーシブルという、3通りの使える帯に作り替えることになったのです。1巻き目の部分も素敵で、隠れてしまうのは何だかもったいないという私のぼんやりとした思いを、「お太鼓はこれだけの長さが必要だから、ここからここまで、間はハギを入れて、タレはここまで柄が出せますよ」など誠に複雑で壮大な設計図を先生が作成してくださいました。はじめ繋ぎ合わせたときは、縫い込みが少な過ぎ、部分的にほつれてしまうというハプニングもありましたが、その失敗も糧にしながら2本の帯ができあがりました。先生のお力なしでは不可能な作品です。長い帯地を裁断するのは本来ならばためらわれるところですが、先生の豊富な経験、知識、センスで素晴らしい帯にしていただき達成感でいっぱいです。


やまもとコメント

着用する際、引っぱって力がかかったり、スレて痛んだりすることの多い帯は、ハギ合わせるにも様々な技法が必要となります。縫い代の量や布の特性を見極めて、ミシンで縫う部分、手縫いでもぐし縫いや返し針、接着芯をはる部分と縫いをかえていきました。2本目に入ると「前回はこうだったので、ここは返し針がいいですよね。」「ここは接着芯がいいですね。」とご自分で判断できるようになり、頼もしく感じました。苦労して仕上げた2本の帯を様々な場面で楽しんでください!!

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羽織から帯へ

作品名 羽織から帯へ
制作者 M.加藤 さん

 

 

 

   

 

 

受講生徒コメント

今回も叔母から貰った羽織を私の為へのお直し?又はリメイクというのか…。
持ち込んだ羽織を洗いに出し、あおい先生からの提案と相談で、前部分とお太鼓柄を決めました。私の好みを尊重してくださり、ありがとうございました。折角貰ったものをサイズが合わないからと放っておくのは簡単だけど、やっぱり直して生き返って(?)ほしいですね。


やまもとコメント

衿が半反で作られていたので、別布は足さず、太鼓裏も表と同じ生地を使ってリメイクすることができました!
それでも目立たない所ではつぎはぎの部分が何ヶ所もありました。その1つ1つをこまかくぬい、丁寧に割っていただいたので1つの布のようでした!!

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はじめてのつくり帯

作品名 はじめてのつくり帯
制作者 Pip さん

 

 

  

 

受講生徒コメント

またひとつお蔵に眠っていた懐かしい着物が生まれ変わりました。高価な物ではありませんが、田舎の座敷で従姉妹たちとお姫様ごっこをした事を思い出します。気軽に締められるように初めての作り帯を作成しました。帯を仕立てることよりも柄合わせが楽しく、あわせ方ひとつで変わる表情に驚きます。作り帯は綴じ合わせる作業が思った以上に力仕事で疲れました。


やまもとコメント

お着物から一度名古屋帯の形に仕立て上げてから、造り帯の形にとじました。 「この紫の色が気に入ってるんです」と話していただいたので、 お太鼓と手先にチラッと見えるような配置にしました。 造り帯の形になりますが、着物の生地でしたので、帯芯は硬めの綿芯にしました。造り帯にする時は、生地や芯が何層にも重なっている所をしっかりと止めています。一気に通そうとすると大変なのです。ポイントは一枚ずつ通していくことです。

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ぼかし模様の袋帯

作品名 ぼかし模様の袋帯
制作者 K.Tさん

 

 

 

 

受講生徒コメント

すべりの良い艶やかな布地に青色のぼかし模様の袋帯、お正月の福袋でいただきました。
しっかり裏地がついたところへ、芯を入れて・・・
帯の縫い方を教えていただきました。もうそろそろ覚えて良い頃ですが・・・


やまもとコメント

名古屋帯と袋帯では、同じ帯でも縫い方も芯のとじ方も違うのです。袋帯の方が手順が少ないので、あっという間に感じられたかもしれません。柔らかい生地の染めの帯でしたので、金糸や銀糸の入った袋帯で使用するような帯芯ではなく綿芯を使用いたしました。ポイント柄のない全通のカジュアルにも着用いただける袋帯ですので、困った時の貴重な1本になりそうですね。

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合わせやすい名古屋帯

作品名 名古屋帯
制作者 N.N さん

 

 

受講生徒コメント

何年も和裁教室に通っていながら、自分が着物を着るということにあまり関心がありませんでした。それでもここのところ一緒に着てくれる友人ができ、遅まきながら少しずつ着る機会が増えてきました。着物はある程度の枚数縫ってあったのですが、帯を持っていませんでした。そんな時教室で「どんな着物にも合わせやすい」ということで選んでいただき、この帯を仕立てる事になりました。帯を仕立てるのは2回目で、前回は帯をどう締めるかもわからずに縫っていましたが、今回は少し分かった上で縫えたかなと思います。合わせやすい帯ということで、着物をがんばらずに着られるようになるまで活躍してもらおうと思います。


やまもとコメント

濃い色の大島や、八掛が鮮やかなオレンジのグリーンの紬にもピッタリだと思います。気軽にお出かけしているNさん。コーディネートに迷った時にはこれ!!という帯になってくれますよ。着物は着れないけれど「縫ってみたい!」という一心で入会いただきましたね。その後グループレッスンを通じてバッチリ着れるようになりました!!着れる事よりも先に、何枚か着物が出来上がっていたからこそ、お友達に誘われた時に「着るものがない」と困ることなく出掛けられたのでしょうね。着物を楽しむための入口はなんでも良いのだ!とNさんとのお話を聞くと思います。

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椿の名古屋帯

作品名 名古屋帯
制作者 S.Kさん

生徒コメント

可愛い椿の柄と優しい色合いに一目惚れをして教室で購入させていただきました。

初めての名古屋帯で縁を細かく縫い上げる事と絹糸の扱いがとても難しく、苦労しました。

出来上がって、たとう紙に包まれた帯を見たときはとても嬉しかったです。これから沢山使って、愛用したいと思います。

やまもとコメント

八寸帯の名古屋帯でしたので、手先と太鼓をかがり縫いしていただきました。かがり縫いは糸をこするような状態がなんども続きますので、糸が絡まりやすく、扱いが難しかったかもしれません。かがり縫いのときは、縫うときの糸の長さがスムーズに縫う為のポイントかもしれませんね。とても細かく縫えているので、糸と生地と馴染んでとても綺麗に仕上がっています!

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お正月福袋の袋帯

お正月の福袋で用意した袋帯が続々と完成しております。

上のひょうたん柄の帯は普段着のように着物をお召しになることの多い生徒さんが選んでくれた帯です。ひょうたん柄は金糸が使用されておりますが、地の落ち着いた灰黒に馴染むような金の色です。お手持ちの「大島に合わせようかしら」とカジュアルなシーンで合わせるのも楽しんでいただける帯ですね。

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下の写真の帯はお茶を嗜んでいらっしゃる生徒さんに選んでいただきました。お大きな菱を囲うラインの中にも菱が配置されており、綺麗に気持ちよく整列した菱ですが、金と白の色の違いで動きのある袋帯です。

 

昨年は三越カルチャーサロンで名古屋帯、袋帯の仕立ての単発の講座を行いました。和裁未経験の方でも4、5回で仕立て上げることのできる講座です。

今後の予定も決定次第お知らせいたしますので、ご興味のある方はぜひご参加くださいませ。

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丸帯を袋帯に

作品名 袋帯
制作者 S.S さん

受講生徒コメント

約70年ぐらい前の母の丸帯でした。表裏なく両面が柄で織られていて、重く、長さは袋帯より短いサイズでした。思い切って丸帯を半分で裁ち切り、無地の帯地を表地の胴巻きあたりに足すと、現代の袋帯の長さにする事が出来ました。

帯裏地と合わせて、ミシンで縫い、薄い帯芯を入れ、軽い袋帯が完成し、うれしいです。

残りの半分でどんな帯を作ろうかと、思案中で楽しみです。ありがとうございました。

 

やまもとコメント

丸帯とは幅広に織り上げられた帯地を2つ折りにして袋状にする形で仕立てられた帯です。

幅広に織られていますので、表裏関係なく表地が両面にきます。帯2本分が1本になっているのです。裏にはたくさんの糸がはしっていて重く、結びにくい印象をお持ちの方も多いと思います。現代にはない重厚な格高い帯が出来上がりましたね。

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全通袋帯

作品名

制作者

S.H さん

 

受講生徒コメント

角度によって見える模様が面白く、縫ってみたくなりました。老後の自分にこの帯はどんな表情になるか帯の形を想像してみると、色々展開してゆき、はなやかにも落ち着いても見えるようです。

帯地はぬいやすいけれど針目を美しくぬうのはむずかしかった。黒地はやっぱり見にくくなりました。

やまもとコメント

やまもと工藝のコレクションの中の何点か候補にあった袋帯の中から選んでいただいた帯ですね。袋帯の縫う所は手先とタレの縫い代の始末の際の千鳥縫いですね。あまり使わない縫い方ですので手が慣れていなかったのかもしれませんね。普段見えない部分ではありますが、綺麗に間隔が揃うと気持ちの良いものですよね。この帯は全体に柄のある全通袋帯です。お太鼓を作るときに柄の位置を気にせず結んでいただけるかと思います。

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織楽浅野 連珠双龍文の名古屋帯

作品名

就活NO.10

制作者

NONNA.N さん

受講生徒コメント

2016年からこのかた、名古屋帯5本、仕立て袋帯2本を仕立て、この帯は8本目です。実は和服に全く関心が無かった息子のつれあいが和服を着たいと最近になって言い始めました。彼女の街着として、これから薄茶の大島紬と紺地のお召しの長着を縫う予定です。両方の長着に共用出来るものとして、この帯を選びました。ついでに帯揚、帯〆も揃えました。直美先生に助言もいただいて、コーディネートはばっちりです。ポイント柄の名古屋帯ではありますが、アイボリーで双龍文様なので、ピンクの虹染の一つ紋付長着にも締められると思います。重宝な帯です。

 

やまもとコメント

法隆寺に伝来する双龍二重連珠円文綾絹裂をベースにアレンジされた帯です。双龍の文様は絹の光沢が美しく上品な雰囲気を持っているので、一つ紋のお着物も格高に見せてくれるような帯だと思います。和装に全く関心のなかったということですが、タイミングはいつであれ、興味を持っていただけたこと、お手伝い出来たことを嬉しく思います。

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