映画賞

きるものがたり 山本きもの工房

山本秀司(和裁士 和服の仕立て師)が主宰する着物工房や和裁教室の物語です
第9回 きるものがたり展 4月13日(木)〜4月16日(日) まかない半襟付け講座 5月14日(日)
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裾切れ対応仕立て、単衣と袷と長襦袢

着物の裾という所は、頻繁に着る方ならお分かりだろうと思いますが
非常に傷むところです

 とくに蹴っ飛ばして歩くような、裾さばきだと一コロの生地もあり、
 泣いておられる方も多いと思います。すり足風に足を進めましょう。笑
 そう!生地選びが、肝心なのです。(駒地にはご注意を) が、更に

裾切れ対応仕立て”というのが山本にはあります。

 特に切れやすい単衣には、お勧めです。
 良く着用すると思われるお客様には、言われなくとも施していますのが下の

  
(これは和裁教室生の作品です。チョイ太めです)

写真は単衣ですが、
裾の返しの部分をテープ状にした共布で作ってあります
裾切れが起こるのは仕方がないので、
その為の後の対応が出来る様にしてあるわけです。

擦れは内側から起こります!
 そうなったら、テープ状の生地の上下を入れ替えます
 また擦れたところで、テープの交換です。
 少々の生地があれば出来ますので、想定できる方は残布をとっておきましょう。
 なんども再生が利くわけですね

 もし表地まで逝ってしまってても、表の縫込みは1分(3ミリ)ほどなので
 これを切り落として裾作りしてしまえばよいのです。
 このぐらいでしたら着用には問題ありません

 従来の技法5分(2センチ)の三つ折りだと、2センチ以上は短くなりますので、
 褄下寸法からみた割合を考えても、
 内揚げから直す身丈直しが必要になります。あればよいのですが!

男性の方が、対丈で身丈いっぱいに仕立てられた大切な着物の裾が数回の着用で切れてしまったとご相談に見えたので、この技法を紹介した事がありました。
いつかここでも伝えようと思っていたので…、 やっと今になりました。

どうぞ、専門職の方ご参考に、また仕立のご依頼に際してご指定くださいませ。  

袷用です。解りやすい暈しの裾にて





長襦袢の仕様

山本の長襦袢で裾を作るときは、別裾仕立てにしています。
これは裾で表が繋がって裏に回って裾返し分があるのではなくて、分かれています
なので、裾ふきが擦れ切れようとも裾返し分のみを下ろして直せます。

肝心は立て衿です。。
角が擦り切れ穴が明きやすいのです。これだけでも直すとなると
立て衿から上衿までも取って大きく直すしかありません。

山本の対応仕立てでは、立て衿にも裾ふきが作ってありますので
ここだけを回して下げて直せる訳です





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