映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本秀司(和裁士:袈裟、茶入・茶碗袋、和装、仕立師)が主宰する和裁教室の物語。やまもと工藝の徒然

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白地の古典柄友禅 畳紙の影響

 
作品名 白地の古典柄友禅
制作者 Y.T さん





生徒コメント
かれこれ40年前の品で、その頃に千總が売り出していたいわゆる”型友禅”の着尺。
手描きではないですが、古典的な重量感や華やかさがあって、歳月に黄変した生地白を含めて古袖のイメージ(とは言い過ぎでしょうか)を大切にしようという事になり、結局今回は八掛を大人色に替えるだけにしました。
衣桁が手に入ったら、たまにはタピストリー風に掛けて置いて見たいと思います。

ちょっとコメント
きものは皆さんの体と同じタンパク質でできています。
きものを箪笥から出して飾ってあげる事は非常に良い事ですし、大切です。
空気の入れかえで畳み直すだけでも違います。
それは何故かと言いますと、きものは酸化して化学変化を起こし続ける性質があります。
(世の中のもの全部そうですけどね)ですからずーっと箪笥の中にしまいっぱなしにしていると、表面に出ている部分(例えば一番上、背や脇の縫い目、肩山や袖山や裾)と、
畳まれて密着され空気に触れていないところで、酸化していくスピードの違いがでてしまい、くっきりと色の境目が出来てしまう事があります。
すべての物がそう言う訳ではありませんが・・・。

よく「紙や畳紙はよくないんですよね」と質問される事があります。
私は、中性紙であればそう言うことはありませんと答えています。
畳紙に入っていて紙が触れているところだけが色が変わってしまった。
紙を漂白した時の成分が残りガス化して影響を及ぼしたんだという説を聞いた事がありますが、科学的に証明された事実は確認できません。
私の工房でもその事は確認していません。

むしろ前述の、何年もそのまま畳んだままの酸化状態の違いであって、あたかも紙でそうなったように見えて勘違いしている報告だと思います。





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