映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本宗司(袈裟、茶入袋、着物帯の仕立て師)が主宰する教室の物語。やまもと工藝の徒然
やまもとセレクトの、芭蕉布、宮古上布、久米島紬、琉球由来の生地が常時30本展示中
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母へのウールの単衣と羽織

 
作品名 母へのウールの単衣と羽織
制作者 M.K さん

ここにこっち向きの模様があればという所にはすべてピッタリそのように模様が出るようになっている






生徒コメント
1〜3つ目の作品として、着物好きの父へウールの単衣、正絹長襦袢とウールの羽織を作り、プレゼントしました。
すると母はその都度「私はもう着物は着ないからいいの」とポツリとコメント(京都人なので、これは強いリクエストの意味)。その後、子供物などを作り、少しは上達?というより縫うのに慣れてきた気がするので、母のひとそろいにとりかかることにしました。
手持ちの反物の中から、母の好みに合いそうなものを選びました。どちらを着物にしようかとちょっと迷いましたが、大きな雲型の方は柄は好みには合うものの、着物にするとアンティーク調すぎる気がして、羽織にすることにしました。
思案して決めた時には、ブルーグレーの控えめな小紋は着物の形になりさえすればそれでよしと思っていたのです。ところが順に縫い進んでいくうちに、ここにこっち向きの模様があればという所にはすべてピッタリそのように模様が出るようになっていることに気がつきました。
そうして仕上がってみると、反物だった時より格段によくなり別物のようです、大満足です、ありがとうございました。
このあと、長襦袢と半幅帯を作って、来年のお正月のプレゼントにしたいと思っています。

ちょっとコメント
お母様はきっと、さぞかし大変だろうと気を使っているのでしょうね。
半巾帯や作り帯でしたら着ていただけますよ。同じに見える生地だからこそ柄の出し方で絵羽物のように見せることもできます。
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