映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本宗司(袈裟、茶入袋、着物帯の仕立て師)が主宰する教室の物語。やまもと工藝の徒然
やまもとセレクトの、芭蕉布、宮古上布、久米島紬、琉球由来の生地が常時30本展示中
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縮緬格子柄小紋の単衣

 
作品名  縮緬格子柄小紋の単衣
制作者  K.S さん



生徒コメント
工房で求めた着尺です。地紋と色合に惹かれました。
袷にとも考えたのですが、手持ちの単衣は色が濃い目のものなので、
単衣仕立てに致しました。市松地紋に細かい格子柄です。
しっかりと織られた縮緬地は、私が縫うには難しかったです。
本ぐけは、まだまだ左手が動かず、右手だけで縫っている状態で苦心中。
リズミカルには程遠いです。
着尺の色探しは楽しみましたがはっきりせず、
浅葱鼠か、深川鼠では・・・と思いますが、表現しがたい色です。
 
ちょっとコメント
表現しがたいのは、それだけ奥行きのある色柄だからですし、それこそこのに着物の素晴らしさがあります。
もともと地の織が、細かい角ドットが織り込まれています。
その上から本小紋染で縦縞を染め横縞はそれとは微妙に違わせた色で染めて計算できないハレーションが起こり、格子を作り出していながら地無地感のある意匠に仕上っています。
意味反する言葉が並ぶように思えると思いますが、皆様ついて来れますか!笑
そういう所に人の目は、いい物と感じるのです。
こういう物を探しましょう!
生徒の作品集  小紋 無地 | permalink | comments(2) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

こんにちは。
その通りですね。言葉で説明できないところに人は、魅力を感じ、なんだかわからないけれども惹きつけられるのでは、ないでしょうか。 全部説明出来て、きれいに整っているのは、お利口すぎて面白くないと、私は、感じます。帯や、小物でいろいろ楽しめそうなこのお着物、素敵ですね。
横浜南 | 2014/03/28 10:19 AM
素晴らしい意匠は、そもそも言葉で表現する事自体が、土台無理な話なのかもしれませんね。写真ではなく実物は格段に素敵です。
やまもと | 2014/03/28 10:07 PM
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