映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本宗司(袈裟、茶入袋、着物帯の仕立て師)が主宰する教室の物語。やまもと工藝の徒然
やまもとセレクトの、芭蕉布、宮古上布、久米島紬、琉球由来の生地が常時30本展示中
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叔母のおさがり小紋

 
作品名 叔母のおさがり小紋
制作者 S.I さん





生徒コメント

叔母が若い頃着ていた着物を、15年ほど前に何枚か譲り受けたうちの一枚です。

好きでよく着ていたらしく、裏が変色していたので、ほどいて洗ってもらいました。私よりも大柄な人なので布も足りるかと思っていたのですが、長さが足りず、はぎを入れることになりました。昔は着やすいように短かったと、先生のお話で初めて知りました。

15年もタンスの肥やしになっていましたが、縫い直したことを叔母が大変喜んでくれました。


ちょっとコメント
洗い張り(着物を解いて反物状に繋ぎ合わせて洗う事)をすると縮緬などの柔らかい素材はかなり縮んでしまいます。それと裾も少し切り、断ち切りを整えますので、やはり短くなります。
昔は生地も貴重でしたし(今もですが)安価につくれる技術が発達していませんでしたから、反物の長さの規格も短く設定してありました。背の高い女性は少なかったですしね。
そうした着物も諦めず着れる物へと作り直せたのですから叔母さま孝行と言っていいのではないでしょうか。
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