映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本秀司(和裁士:袈裟、茶入・茶碗袋、和装、仕立師)が主宰する和裁教室の物語。やまもと工藝の徒然

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工房の仕事風景

先日、小紋だとかの柄合わせについてどうするか?
 コツは
 1万以上の組み合わせの中から
 無駄なことをバサバサ切り捨てて
 ピラミッドの頂点を探ると話しましたが、
 山本流の具体例を1つ。
 簡単に説明しますし
 いろいろな要素の中の一部分なので
 どう思われるかですが、良い例があったので
 

家庭画報9月号 P56 原田美枝子さん着 格子柄‐結城紬


どう創られているのかよく見ます
例えば手織りなのか、機械織りなのか、これ大事
どちらが織り始めかも分ります 
本当は分かっちゃいけないんだけどね !
先日、ある織手に…でしょ〜って言ったら
え〜そんなん分っちゃうんですか!?
やべぇ〜!だって
織っている時の心理が表れちゃうのね
そう
やべぇ〜のは好くないのです。が、

仕方がないので、その13mに現れるクセを把握するのです。
そーしてそれを利用します。 




格子を合わせる柄合わせにしましょう。
闇雲にやっては その内、面倒くさくなるのが関の山
見極めた「つもり”」までしか到達しません。
     
   大変ですが、格子の間隔を細かく図って記録にします
   そういう事をコツコツとやると、
   その反物の奥深いところまで
   感じる事が出来るようになります

 今までンンン枚やったかな〜
 面白いですよ〜
 名がある高い物でも、これはXXだな〜とか
 高くなくたってイイ物は、……欲しくなっちゃうし”笑
 あくまでもカンですよ。    
    
狭い間隔が織り始め、広いのが織り終盤といったところ
ここで日が変わったなとかもよく見ると分る
僕の想像ですけどね
色焼けなどもないかしっかり確認 
こういう色は、直ぐ焼けてしまいますから



メモの数字は基準にしたものとの差、何分。 
かなり違うもんなのが分る
そうしながらパーツ取りを考え、
繋がるところのピッチを
合わせていくと、ビタッと無理なく合うのです

 面倒くさからず、やるのがコツ、
 気付くまで熟練すれば、結果この方が早いですよ
 悩むと思いますが
 試す価値はあると思います。
 新しい世界が見えますよ。 


 反物の織り初めと終わりとの、時間の開きは
 少ない人から、果てしない人まで様々ですが
  (早い方が、良い織になる確率は高い)
 着物になるためにパズルのように切られた布々は
 織り始めと終わりが隣り合わせになって
 一枚の布になる事もあり得るのです。。
   (ダメな場合はしませんが)

 ですから糸の選択、染め、織り、に至るまで13mを同じ顔付きに、
 「どこまで持って行けるかも」
 作り手の方には重要なポイントになるわけですね
 いい衣に仕立て上がったところまで想定していただけると、嬉しいですね  



この結城、本当に美しい1級品、刷り込みだと思うけど
              (違ったらごめんなさい)
 こんなモダンな結城が創れる様になってきたんですね
 よこ絣だけではなくて
 升の両はじに、縦に絣を入れることによって
 角を引き立たせている。すばらしい。
 大変な手間を掛けてる
 前からあったかな?
 良い手法だーにくい見せ方だな〜と思った。。。のでパチリ!
 

山本流 技・知恵・仕様 | permalink | comments(6) | - | - | -

この記事に対するコメント

山本親方どの

仕事人の言葉はやっぱりいいですなぁ、、

みんな良く「勘」なんて軽々しく言うけども
それはあくまで「具体的なアプローチの先にあるもの」
なんですよね。

そして、その具体的アプローチの集積によってもっと
大きな「勘」が働くようになる。

山本親方と技法の根幹的なアプローチの対談でも
したいもんです、、、


にへい | 2008/08/16 8:59 PM
にへい党首!

 う〜ん。。飲みたいですね〜

  にへいさんが言うと、
   簡単なワタヒのコメントが、重みを増しています。
    ありがたや〜です(感謝)

単なる思い付きなんですよ……と言ってもまた党首は

 「いやいや!やの字の経験値の単なると、
  普通の単なるとでは、訳が違うんですよ、思い付きも!」
   と教えられるんですよね

    ホントいつも勇気づけられます。
     ありごとうございます


対談でも・・・・って
 仁平党首の「もとじさん」での十番勝負!
  あの時のやり取りは、読んでて目が回るくらい
   レベルが高いね。凄いな〜とただ脱帽しましたよ。

   対談っつ−よりは、刺激受けさせてもらいますです。

そ―だ、
 先日!うちの工房スタッフも巣立って行きました(笑)
  こんなんですよ。。党首
やんまもっと | 2008/08/18 2:28 PM
ご無沙汰しております。伊豆半島の秋○です。
娘の幼稚園生活も2学期に突入することですし、やっと重い腰を上げました。
個人的にお請けした(それも昨年・・・)仕事が5枚あるので、
それが終わったら、また連絡させていただきます。
よろしくご指導お願いします。

この記事をひとつ読むだけでも感服致します。
秋 | 2008/08/26 8:41 PM
おおッ〜 秋○さん!

 お久しぶり〜変わりない?みんな元気?
  重い腰だなんて、仕方ないよ今は、
   元々スーパーウーマンだから君は、
    焦らず徐々にネ(笑)

 あなたの仕事は
  責任感、目配り気配り、もちろん仕立ても
   山本が見て、超一流です。。

 いつまでも待っていますから
  またチーム入りして助けて下さいね。。。。

    
やんまもっと | 2008/08/27 12:05 PM
早速のお返事、ありがとうございます。
はい、みんな元気で、子供達もにょきにょき育っています(笑)。


最近、常々感じることは
『装う着物』についての自らの知識の無さです。
『縫う』ことは一通り出来ても、
では、着たらどうなのか、ということが全くわからないので応用が利かないし
質問されても自信を持って答えられないのです。
果たしてお客様にとって『着心地の良い』仕事なのか・・・。

お褒めの言葉、恐縮です。
そして光栄です。
職人として、もっと上に行けるよう、
ゆっくりペースですが勉強させて頂きたいです。

お忙しいのに、まめに更新なさっているんですねぇ。
楽しみがひとつ増えました♪
秋 | 2008/08/27 5:18 PM
大丈夫!徐々にフィードバックしてるから
 自分で自覚できないだけ、着比べればすぐ分かります。
  更新は、スタッフ真衣さんのおかげです。ありがと。。
やんまもっと | 2008/08/28 12:03 PM
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