映画賞

やまもと工藝 きるものがたり 

山本秀司(仕立て師:袈裟、茶入・茶碗袋、和装)が主宰する仕立て教室の物語。やまもと工藝の徒然
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鮫小紋

作品名 鮫小紋 
制作者 S.Kさん

 

受講生徒コメント

鮫小紋というのは特に惹かれる柄ではなかったのですが、小豆色というのか胡桃色というのか鮫小紋ならではの色味が気に入って購入しました。片側の耳がのびていて(のばしてしまったのか)いかに無造作に地直しをしていたのか反省しました。

出来心で背紋を刺繍したいと思いたち、失敗を重ねてカビのようなチャコの跡が残ってしまいましたが、うまく紋合わせしていただいて着用可能なものに仕上がり、ほっとしています。ありがとうございました。


やまもとコメント

地色に白い鮫模様が、手を触れるとしなやかに動くように見えるのは鮫小紋ならではの魅力がありますね。縫いもんを入れようと思い立ち、実際にご自身で紋を入れられたというのは素晴らしいですね!江戸小紋ですので、紋を入れた事で活用の幅が広がります。Sさんの手で一段階格の高い着物に仕立て上げられた事で、今までと違った達成感を味わっていただけた事でしょう!

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接ぎ入りの大島紬

作品名 白大島紬 接ぎ入り単衣 
制作者 S.Aさん

 

 

 

 

受講生徒コメント

母の袷の着物を仕立て変えました。2作目で初めての単衣の仕立てでした。ほんの少し残布が有った為、身頃に接ぎを入れて着用できる寸法にして頂きました。前半はみるみる形が出来上がりましたが、後半はずっとくけが続き、改めてくけの難しさを思い知りました。何度も表にまで糸が出てしまい、戻っては縫い直しました。私が中学生頃に母がよく着用していた大島。形を変えて着用出来る事に改めて「着物」という物の素晴らしさを感じます。


やまもとコメント

初めは袷に仕立てる予定でしたが、軽やかな色合いの大島紬という事で、単衣にシフトチェンジしましたね。単衣なので接ぎを入れると縫い代が増え、くけも少し増えるところなのですが、後ろの接ぎは居敷当で隠れる位置に入れる事で、前の接ぎの縫い代の処理だけで済むようにいたしました。ほんの少しの残布でも残していていただいたお母様に感謝ですね。

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深緑に桜柄小紋

作品名 深緑に桜柄小紋
制作者 K.Hさん

受講生徒コメント

自分のコートにと20年近く前に購入していた反物でしたが、年月は思いの外早く経ち、長女の袷にすることにしました。購入時は自分の手で縫えるとは思ってもみませんでした。
取りかかったのは1年前の3月27日、夏の暑さについつい休みを1ヶ月、2ヶ月・・・と続けてご心配をおかけしました。
でもお教室に通い針を持つのは心安らぎ、落ち着く至福の時間。「きるものがたり」に出せる作品はこの1年でこの1枚のみ、ラストスパート!
いつも直美先生をハラハラさせてしまい、申し訳ございません。これからもよろしくお願いいたします。


やまもとコメント

山本の時間の流れをこの様に表現していただき、感無量です。生徒さんには1年の節目としてこの「きるものがたり展」に出品していただけることが、何よりも私達にとって目標であり、喜びでもあります。15年前から始まり、今回で11回目、皆様ありがとうございます。今後もやまもととして皆様のために何ができるのか、模索していきますね。

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深緑色の紬

作品名 深緑色の紬
制作者 M.M さん

 

受講生徒コメント

母からもらった紬ですが、紺地に織り出されている白い絣柄のむらが気になって、ずっと着用しておりませんでした。和裁教室に通い、仕立て直しが自分でできるようになってきたので、思いきって全体を濃い深緑に染めて絣柄が殆ど見えないようにして縫い直しました。
袖に大きなしみがあったので、着用したら見えない下前と交換し、右後身頃は内揚げから下を上下入れ替えて、おしりに当たる部分のしみを脇に持っていきました。他の着物から外した八掛の色がマッチしたので、私にしては珍しくコントラストの強い組み合わせとなりましたが、生まれ変わった着物に満足しています。他にも仕立て直しをしたいものがたくさんあるので、ひとつずつ自分らしく変えていきたいと思っています。


やまもとコメント

和裁の技術は素晴らしいものですが、Mさんの様に活用している人はほとんどいないと思います。専門店でも理解していませんので、もはやこういう技術は無くなっていくと言っても過言ではありません。見ていただいてわかるように、まさに生まれ変われるのに。

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色無地

作品名 色無地
制作者 T.赤木さん

受講生徒コメント

お正月の初売りで見つけた白い反物を染めていただきスタート。色選びは本当に悩みました。ベージュというか肌色というか、、、最終的には着物ではチャレンジしたこともない色味を選びました。完成まで数カ月お休みした期間もありましたが、やっと完成しました。着てみるのが楽しみです。でも、いつになったら真っすぐ縫えるようになるのでしょうか、、、、、、がんばります。

 

やまもとコメント

色を決めるときは様々な色に目が向いてしまいますよね。見本帳の色は小さいので反物を染めたらどんな色に仕上がるのかイメージするのは難しかったと思いますが、温かみのある色になりましたね。お茶をされるということで一ツ紋をいれました。着物は基本的に「まっすぐ」縫うだけで仕上がっていくのですが、この「まっすぐ」というのが難しいですよね」少し時間が出来た時やお教室の始まりに運針をしてみると良いかもしれません。

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母からの反物

作品名 母からの反物
制作者 H.Aさん

受講生徒コメント

初めての作品(?)です。相談した母より「昔あなた用に準備していた反物があるの、よかった」と渡されました。反物の幅も狭く、帯にでもなれば有難いと申上げましたが、「大丈夫、裁ち方と縫い方で着物に出来ますよ。落款の位置もかえましょうね」と先生。袖をはいだりと工程は多かったのですが、一つ一つ丁寧にご指導いただけたお陰で形になり、初心者なのに大作を作らせて頂けまして感激です。袖をはいでいた為、つりあいが難しいところもありましたが、先生のおっしゃる通りに縫い直すと、魔法をかけて頂いたかの様に直る事ばかりで、いつも驚いてばかりでした。袘(ふき)の部分をもう少し均一に出来なかったのが、次回袷への反省点です。是非とも着用した姿で母に見てもらいたいと思います。喜んでくれると思います。


やまもとコメント

身長も手も長い方で、反物の丈、巾ともに足らず、通常でいけば全くと言って無理とどこででも断られたでしょう。ですが、せっかくお母様が用意しておいてくれていた反物。特殊な技法を承諾いただければ、外観は何らおかしくない着物に仕立てる事が見えましたのでぜひにとその様にお勧めしました。落款は位置を変えなければ、きものにできなかったのです。どこにあるか探してくださいネ。

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ブルーの大島

作品名 ブルーの大島紬
制作者 Y.戸沢さん


受講生徒コメント

実家に帰省し母を見舞った際見つけたものです。私の幼い頃、母はよく着物を着ていたので、多かったはずの箪笥の中はその時には空になっていてほとんど残っていませんでした。この年になるまで着物に興味のなかった娘の私でしたので、着てくれる方にお譲りしてしまったようです。残っているものは他人に差し上げるにはしのびないようなものばかりで残念な気もしましたが、そのどれもが私の幼い記憶のそこかに残っている母の着物姿でもあり、大切なものです。今回新しい命をふきこむことができました。体の小さい母の着物で内揚げに布の余裕もなかったのに、私サイズに出来るとは思っていませんでした。仕上げられて嬉しいです。ありがとうございました。

 

やまもとコメント

和裁の醍醐味を感じられたお品物でしたね。身長、裄、身幅等体型が違っていても、解いて反物に戻し仕立て直すことができるのが和裁です。今回の大島紬は胴にハギ布を足すことなく形にすることが出来ました。汚れが多かったり「なんだか私には合わないかも」と思う物でも色を足したり染め替えたり、帯等に形を変えることで新しい思い出を作り出す事ができるかもしれません。「見てもらうのも恥ずかしい」なんて思わずにぜひご相談下さいね。

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紗綾形の色無地

作品名 紗綾形の色無地
制作者 S.K さん

 

受講生徒コメント

通算6枚目の袷です。今年のお正月、工房の福袋から選びました。好きな色に染めていただけるということで、何日もあれこれイメージを膨らませ、いつも以上に楽しく作ることができました。

今、どの部分をどのように縫っているのかようやくわかってきた程度で、仕上がりはまだまだ修行が必要なレベルです。ですが、縫っている時の心地よさは何物にも代えがたい大事な時間を味わっています。

 

やまもとコメント

好きな色に染められると思うと、様々な色が気になってしまいますよね。「どーしようかなぁ」と悩んでいらっしゃったのを覚えています。

紗綾形は卍をななめに連ねた連続模様です。卍は吉祥のしるしですので、新年やお祝いの席でお召しになると幸先の良いスタートがきれるような気持ちになりますね。

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刈安染のお召

 

作品名 刈安染のお召
制作者 肥後 三津枝 さん

 

 

 

 

受講生徒コメント

教室に入って一枚目が主人の単衣でしたが、その後袷を中心に仕立ててきました。一年のうち、袷を着ない時期(単衣を切る時期)があるということで、単衣を仕立てようと思いました。反物は生地・柄とも仕立てやすいと思いましたが、糸こきが自分では出来たつもりでも、先生に確認をお願いすると、十分ではなく糸こきの大切さを認識しました。
(仕立て上がりが違ってくる事を)
内揚げの三角・額縁の作り方等々、袷とはまた違った技法を学びました。浴衣も仕立ててみたかったです。ありがとうございました。


やまもとコメント

単衣は袷と違い、裏から縫い目が見えてしまいます。縫い目の大きさを気にして細かく縫う事で糸こきが難しくなってしまったのかもしれませんね。最近では暑い日が多く、早めに単衣に袖を通す方も多いようですので季節の先取りで早目に袖を通していただけますので5月6月9月とたくさんお召しになって楽しんで下さい!

 

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片貝木綿の着物

作品名 片貝木綿の着物
制作者 平野 咲子さん

受講生徒コメント

昨年、まだ和裁を習い始める前に催事で買ったポップな色合いの片貝木綿の反物を仕立てました。大きな格子柄は柄合わせが難しいと思うのですが、先生が裁って下さるので安心して作ることがせきました。この色合いならきっと娘も着てみたいと言うはず。二人で一緒に楽しみたいと思います。

 

やまもとコメント

大きな格子柄でオレンジ、グリーン、グレーときれいな色が交わっています。お教室では基本的に反物の截ちはこちらでおこなっています。截ちから始めるととても時間がかかってしまうので、生徒さんには縫う楽しみを味わって頂きたいと思っています。大きな柄なので左右の色の流れや、衿衽は何色にするか平野さんにうかがいながら決めていきました。単衣ですので、縫い目は勿論ですが、くけ目のことも考えながら糸を変えて縫って頂きましたね。縫い上がった時期はちょうど単衣の頃。「すぐに着たい!」とおっしゃっていましたね。着心地の感想もお待ちしております!

 

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